こんにちは、レフです。
今回のテーマは部分ウィッグです。ウィッグには頭全体を覆う「フルウィッグ」、ヘアの薄毛や気になるところをカバーする「部分ウィッグ」があります。ウィッグ市場は女性向けウィッグ市場が男性向けウィッグ市場を引っ張る流れになっています。
ウィッグの利用動機は男性が薄毛など気になる部分を隠すことが主要因であるのに対して女性用ウィッグはファッション性を重視するため種類も多い様です。何れにせよ男性にも部分ウィッグに対する注目度は上がっています。部分ウィッグの気になるポイント(機能や位置づけ、使い方、価格、メンテナンス)をまとめてみました。
1部分ウィッグの位置付け
1-1 使用目的
部分ウィッグは頭頂部など頭部の一部を覆うかつらのことでヘアピースとも呼ばれます。目的は「薄毛を目立たなくする・隠す」「周りの毛量にくらべて少なく感じるところをボリュームアップする」
「傷跡を目立たなくする、隠す」「目立たない程度にオシャレしたい」「イメージを変えたい」こと等になります。さらに「部分ウィッグ」にはフルウィッグの6割位の毛量の「ハーフサイズウィッグ」や頭頂部分だけカバーする「トップピース」と呼ばれるタイプもあります。
1-2 メリットとデメリット
メリットは「付けない時より髪ボリュームが増えること」と、「治療薬と違って副作用がないこと」「フルウィッグより軽いこと」になります。
デメリットは「価格が高いこと」「メンテナンスが必要で時間と手間がかかること」「頭皮が蒸れるので頭皮ケアが必要となること」「ヘアスタイルが限定されること」などが挙げられます。
1-3 種類
1-3-1素材
「人毛」「人工毛」「ミックス」の3種類に分けられる。「人毛」タイプはスタイリングしやすいものの3種類の中で最も価格が高く形が崩れやすいのが特徴です。「人工毛」タイプはアクリルやポリエステルなどの合成繊維で出来ていて耐久性に優れスタイリングが崩れにくいのが特徴です。「ミックス」タイプは人毛と人工毛が混ざったウィッグです。
1-3-2装着種類
両面テープで装着するタイプ、ストッパーやピンで留めるタイプが主流となっています。
2使い方
2-1ウィッグの付け方
①ウィッグを根本から優しくブラッシングする。
②ウィッグの前後、自髪の生え際・分け目を確認して頭に乗せる。
おでこの生え際から約1㎝~3㎝(指2本分)位後ろにセットするイメージが良いです。
③留め金のストッパーを垂直に立てて頭皮に寝かしてゆくイメージでストッパーのピンを留めます。
一度に止めると中央部分が浮くことがあるので、前から後ろに一つずつ止めましょう。
④ウィッグが浮いていないか、しっかりフィットしているか確認します。
⑤ウィッグを自髪になじませてからブラシや櫛で整えます。
2-2外し方
①ストッパーを両手で開いて、後ろから前に順番に外します。
②前部のストッパーを外したら、ウィッグを前から折り返すイメージで優しく外してゆきます。
③ウィッグを外したら軽くブラッシングしてあげます。
④保管箱やスタンドに保管する。
3価格
部分ウィッグの値段は低価格なものから高価なものまで様々です。既製品とオーダーメイド品に分かれますがオーダー品の方が高価格となります。既製品で低価格なウィッグは1万円を割るものもあります。低価格なもので5万円から10万円、高価格なもので15万円から20万円位するようです。
頭頂部分だけカバーするトップピースで3万円から4万円必要となります。これらの価格はイニシャルコストで購入費となりますが、ランニングコスト(メンテナンス費用)も必要となります。
ウィッグは通常2~3年の寿命のため継続して使用する場合、買換えが必要となります。また使用時には長持ちさせることや、損傷したり使用できなくなった時に備えて「スペアウィッグ」を備える方もいらっしゃいます。
4メンテナンス
基本は自己流ではなく取扱いに記載されていることに従うことが大切です。毎日着用することを想定すると7日から10日に一度洗うのが一般的です。以下は部分ウィッグの洗い方になります。
4-1ブラッシング
そのまま洗う前にブラッシングを優しく丁寧に行いほこりや汚れを落とします。ブラッシング前に霧吹きなどで髪を湿らすと櫛の通りがよくなります。
4-2洗浄液を用意する。
洗面器などにぬるま湯を浸しシャンプー剤を溶かしてよく泡立てます。
4-3浸け置きする。
ウィッグを数分(3分~5分)よく浸してから押し洗いする。内側に皮脂や汗、汚れも付いているので丁寧に洗います。
4-4すすぎ
直接シャワーや蛇口につけずに、洗面器などにぬるま湯をためて数回洗います。
4-5リンス
リンス剤などある場合はリンスをしてブラシで力を入れすぎずによくとかします。
4-6乾かす
タオルでしっかり水分をとってから自然乾燥させる。内側の人工肌の部分がダメージを痛みやすいので水分をよくとることが重要です。強くこすったり、搾ること、ドライヤーで乾かすのは痛みや損傷につながるのでNGです。
5その他注意事項
価格のパートでも述べましたが、ウィッグは使用すると永遠に使用できる訳ではなく、使用できる期間は通常2~3年です。なので買換えが必要になります。またコスト負担が増えますが、不測の事態に備えて予備のウィッグを準備できた方が安心です。メンテナンスではゴシゴシ洗ったり、熱いお湯につけたりドライヤーの熱風を使用するのは、寿命が短くなるので止めましょう。
また「メーカーの保証期間」や「アフターケアやメンテナンスを受けられるか?」「相談窓口があるか?」を購入前にしっかり確認しましょう。「試着できるかどうか?」も大切なポイントです。「内側アジャスタの締め具合はきつすぎないか?」「着用感は軽くて気にならないか?」「通気性は十分でムレにくいか?」などの疑問はオンラインの情報だけでは確認しにくいからです。
ウィッグながらも自然に見せるコツは「使用前に軽くブラシで馴染ませる」「頭頂部部分をほんの少し、軽く立ち上げるようにする」「風の強い日には帽子やヘアキャップを利用する」ことなどです。
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