こんにちは、レフです。
今回のテーマは白髪です。年齢を重ねるごとに増えると思われている白髪ですが、急に増えると私も慌ててしまいます。白髪が増えたことで体調が変化することは少ないですが、体調がすぐれない時の症状の一つに白髪の増加がある時は注意が必要です。
・白髪の傾向
まず男女の割合ですが、白髪は毛母細胞の老化現象によって発症するケースが多く大差はありません。次に年齢では40歳頃から徐々に増えていきます(早い人で30代後半)。白髪染めをする人の割合は女性が男性より高いようです。若白髪になるのは遺伝(両親のどちらかが若白髪だった場合など)ストレス、病気が考えられます。薄毛や抜け毛との関係ですが栄養不足や血流が思わしくない場合に薄毛・抜け毛につながりますが、はっきり解明されていません。
・白髪(が急に増える)の原因
白髪になる体内要因はメラニン色素が不足するためです。メラニン色素はメラノサイトという色素細胞で作りだされます。その流れは「チロシン」というアミノ酸に「チロシナーゼ」という酸化酵素が働きかけるところからスタートします。これにより「ドーパ」という化合物ができますがその後も変化が続き最終的にメラニン色素となります。因みにメラニン色素には「エウメラニン」という黒褐色のものと「フェオメラニン」という橙赤色のメラニンがあります。日本人のメラニン色素の多くはエウメラニンです。以上からメラニン色素の不足は「メラノサイト」の機能低下や衰え、「チロシナーゼ」の減少や機能低下やそれによる「チロシン」不足が白髪につながると考えられます。
メラニンは、ヒトを含む動物、植物、原生動物、また一部の菌類、真性細菌において形成される色素である。メラニン色素ともいう。主に黒褐色の真性メラニン(eumelanin,エウメラニン)ト、橙赤色の亜メラニン(Pheomelanin, フェオメラニン)の2種類がある。(Wikipedia)
白髪の原因を4つにまとめました。このなかで急に増えるのはストレスと病気または、この2つの要因に別の要因が重なったケースが考えられます。
1 老化
加齢による髪への影響(髪のボリュームが少なくなる・細くなる、ツヤ・コシ・ハリが低下する。)の一つとして白髪も含まれます。髪が成長して抜けて新細胞にかわるまでの新陳代謝(ターンオーバー)も若い時に比べ時間もかかるためメラノサイトも影響を受け機能が低下することになります。
2 成長ホルモンの分泌減少
成長ホルモンは体の多くの部位で、成長機能に加えアンチエイジング機能として老化予防に働きかけますが白髪予防もこれに含まれます。ところが年齢が30代頃からその分泌が大きく減少します。このため細胞分裂が十分に行われなかったり、頭部に十分や栄養や酸素が行き渡らなかったり血流も弱まりメラノサイトの働きも低下することになります。成長ホルモンの減少は老化の影響も否めません。
3 ストレス
ストレスによって血行が悪くなると自立神経(交換神経と副交感神経)のバランスが乱れます。交換神経は日中に副交感神経は夜や就寝時に活発となります。「交換神経」の活動が活発となり体を休めたり機能回復するために必要な「副交感神経」がうまく機能しないために体の不調により白髪につながる場合があります。本来の感情が理性によって押さえつけることが重なると、体の様々な場所に疲れや不調が目立ち始めます。白髪については血行の悪化により毛細血管も委縮しメラノサイトでのチロシン輸送にもマイナスの影響となります。
4 病気
急に白髪が増えた場合、貧血症や甲状腺機能低下症の可能性が考えられます。性別では女性で40歳代以降にかかりやすい傾向にあるようです。症状として白髪以外に便秘、むくみ、無気力・疲れやすい、寒さを感じる、肌が乾燥する、汗をかきにくいなどの症状が見られます。また血液検査でコレステロール値が高くなることも多いようです。主な原因は甲状腺ホルモンの分泌が減少しホルモンバランスが乱れるためです。体の新陳代謝や細胞の働きは甲状腺ホルモンの影響を受けやすく、ホルモン分泌の減少でそれらの働きも弱くなってしまします。
・白髪ケアの注意点
急を要する場合は病院での診察が大切です。ここでは3つの対策に触れますが日頃から老化対策やストレス対策を行うことが白髪対策や体の健康につながります。
1老化対策
頭皮の血流も加齢の影響を受けやすいので、頭皮マッサージや有酸素運動を行うことが有効です。頭皮マッサージでは頭頂部の百会(ひゃくえ)や後頭部にある天柱(てんちゅう)などのツボ押しも混ぜながらゆっくり行いましょう。あまり力を入れすぎないことが大切です。有酸素運動も血流を良くすることにつながります。
2ストレス対策
ストレス対策としては規則正しい生活を心がけ特に食事と睡眠の見直し改善が基本となります。食事面ではメラノサイト、アミノ酸のチロシン、チロセナーゼ酵素を補う食材がおすすめです。メラノサイトは海藻や魚介類となります。但し甲状腺ホルモンに影響を及ぼす場合があるので取り過ぎには注意しましょう。チロシンに関してはチーズなどの乳製品、果物、魚介類をバランスよく食べましょう。チロセナーゼは野菜、豆類、魚介類などが良いでしょう。
睡眠ではまず就寝時間と起床時間を一定にすること意識することが大切です。これは自律神経の交換神経(昼間)と副交感神経(夜間)の働きを正常にして、就寝中には成長ホルモンや睡眠ホルモンのメラトニンの分泌をスムーズにするためです。また夕食は食べすぎない、寝る前にお風呂に入る、部屋を真っ暗にして休むこと等も快眠につながります。お風呂は寝る直前に入るとメラトニンの分泌に影響が及ぶので少し時間を空けた方が入眠効果が高まります。寝る前に深呼吸(ゆっくりしたリズムで息を大きく吐いて、鼻から息を吸い、また大きく息を吐く。)を行ったり瞑想することもおすすめです。瞑想は寝る前に部屋を暗くして深呼吸をする流れで、呼吸に意識を集中することがポイントです。瞑想は自律神経の調整にもつながりおすすめです。(私も毎日5分瞑想することで夜中に目覚める回数が減りました。)
3病気の治療の注意点
貧血の症状があり白髪が増えた場合は、ビタミンB12などの栄養不足も原因と考えられます。ビタミンB12は魚・貝類・牛や豚のレバーに多く含まれます。ただし症状等気になる場合は内科で診断を受けましょう。診断は血液検査が行われ状況や症状により治療が行われます。甲状腺機能低下症の診察を受ける場合、総合病院であれば内分泌科か甲状腺科になります。検査は甲状腺ホルモンを測定するための血液検査や甲状腺超音波検査となります。食事は基本的に通常通りと変わりませんが、甲状腺ホルモンに影響を及ぼす食材(昆布などヨードを含む海藻類など)に関しては医師のアドバイスを受けることをおすすめします。
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