こんにちわ、レフです。
私がノコギリヤシで記憶があるのが、「夜中に何度もトイレに行く中高年男性の悩み解決サプリ」の原料である
ことです。私も50代後半なので立派な中高年です。実際「尿の出る勢いが弱い」「排尿するときにお腹の力が必要になる」
「排尿後も残尿感がある」ことを感じる男性も多いようです。この症状の原因は前立腺肥大によるものなのです。
1ノコギリヤシと前立腺肥大
ノコギリヤシは北米から中南米で自生するヤシ科のハーブで、まさにノコギリのような葉が特徴的です。実はオリーブに良く似ていますがこの実が食用や薬用に使用されています。その昔インディアンは実を食していたようですが、精をつけたり利尿目的だったようです。現在フランス、イタリア、イギリスなどでノコギリヤシ薬品は、前立腺肥大症の治療薬として販売されています。
商品名は「セレノア・レペンス(Serenoa Repens)」と言いますが、日本では同様成分でのサプリメントが販売されています。
ノコギリヤシは天然成分なので、副作用が少ないことも評価の理由と考えられます。
2ノコギリヤシと育毛
ではノコギリヤシにはどんな効果が期待できるのでしょうか?
薄毛や育毛を阻害する要因として,ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの存在があります。
男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素によってDHTに変換されると、髪の成長サイクルが乱れて薄毛や育毛が悪影響を受けることになります。DHTによって、発毛に深くかかわる毛母細胞の働きが低下し、結果的に頭皮や髪に十分な栄養が行き渡らなくなるのです。見方を変えると、5αリダクターゼによってDHTが発生させられるともいえます。
ここでノコギリヤシが登場します。ノコギリヤシの実に含まれる脂肪酸などが、5αリダクターゼの働きをを抑える機能があるとされています。最初に述べた前立腺肥大症の予防や、脱毛予防に使用されています。前立腺肥大の治療には以前から使用されていますが、薄毛や育毛にも効果が期待されるようになったのは最近のことです。
3ノコギリヤシの注意点
・決められた量を摂取する。
ノコギリヤシを大量に摂ると下痢、めまい、吐き気や便秘を引き起こすことがあります。また一日の摂取量は200㎎から320㎎とされています。サプリメントでもこの量を守って数か月継続することで効果が期待できるとされています。
・抗血液凝固薬や抗血小板薬との併用使用は控える。
ノコギリヤシの使用で血液の粘りが低下するので、これらの薬を併用すると、血が止まりにくいとされるからです。
・妊娠していたり、授乳中の女性は使用を控える。
ノコギリヤシは男性ホルモンに影響を与えるため、乳児や胎児のホルモンバランスにマイナス影響を及ぼしうるためです。
ノコギリヤシには5αリダクターゼの働きを阻害して、ジヒドロテストステロン(DHT)の働きを抑えることで抜け毛を予防する効果が期待されています。またDHTは皮脂の分泌を活発化させるので、それが抑えられることで毛穴が塞がれることも予防が可能となります。ヘアケア製品ではシャンプーや育毛ジェル、サプリが日本では販売されています。ただし医薬品として日本で現時点で認可されていません。ヨーロッパでは前立腺肥大の治療に、医薬品として認可使用されています。
ノコギリヤシのサプリは、前立腺肥大の予防改善のためのものと、育毛用・抜け毛予防のものが販売されています。
サプリは薬ではなく、食品に分類されているので、適量であれば毎日安心して摂取することができます。
デメリットとしては即効性に乏しく、医薬品に較べ効果を実感しにくいことが挙げられます。ノコギリヤシサプリやジェル・シャンプーを育毛用に手軽に試せるのは魅力ですが、現時点では「効果が期待できるレベル」で、それ以上でもそれ以下でもないことは認識しておきましょう。
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