こんにちは、レフです。
シャンプーを行う時のポイントとして取り上げられる「予洗い(お湯洗い)」ですが、これを行うだけで髪の汗や汚れ、余分な皮脂の70%~80%が落とせると言われます。そこから「もう少し予洗いをしっかり行えばもっと汚れを落とせるのでは?」と思ったり「アミノ酸系シャンプーがいいのはわかったけれど、シャンプー成分のどれが髪や頭皮に良いのか悪いのかよくわからない。」と僕も迷うことが多いです。予洗いは湯シャンの短縮バージョンとも考えられますが今回は湯シャンを取り上げます。
1.湯シャンのメリット
・頭皮に化学成分等が付着しない
当然ですがシャンプー時にシャンプー剤の刺激のあるものや人工的な成分は髪や頭皮には付きません。
しっかりお湯でよく洗うことが前提となりますが、シャンプー剤使用時と比較して頭皮環境は自然で健康な状態に近づきます。
・頭皮の皮脂を落とし過ぎない
シャンプー剤によって皮脂の落とし過ぎを予防できます。またシャンプー剤に含まれる界面活性剤が頭皮に合わないことから起こる乾燥対策にもプラスに働くと言えます。頭皮の常在菌のバランスも整うのでフケを抑えることも期待できます。
・コスト削減効果
半年や1年単位で見るとシャンプー剤とリンス代がかからない分コスト削減効果はありそうです。シャンプー剤を使用しないため、しっかり洗う分お湯の使用量が増えますが水道代の増加までには至らないでしょう。
2.湯シャンのデメリット&注意点
・べたつき感が残る(気になる)
湯シャン自体油分を洗い流すことに向いているとは言えないので、始めた当初は特にべたつきやスッキリ感を感じにくいことが多いです。また整髪料やスタイリング剤も湯シャンだけだと落ちにくいのが難点てす。べたつきから痒みを感じる場合もあります。これらを感じなくなるためには、シャンプー剤でのシャンプーをたまに併用しながら根気よく継続する必要があります。
・臭いが気になる
お湯にはシャンプー剤に含まれるような香り成分が含まれていません。またタバコのニオイも落ちにくいです。汗をかきやすい耳後ろやうなじは通常から意識して、よく洗い流すことが大切です。
・その他
髪や頭皮が湯シャンに馴染むのに時間がかかり、効果を短期間で感じにくいく継続する根気が必要になります。また皮脂の分泌が多い人には向かないかもしれません。
3. 湯シャンの方法
湯シャンの流れは基本「ブラッシング」→「お湯でシャンプー」→「乾かし」となります。
①ブラッシング
シャンプーで髪を洗う前にブラッシングすることにより汚れやほこりを落としやすくなります。また適度に頭皮をマッサージしながら洗うと血行促進にもつながります。さらに静電気を防ぎお湯も髪に通りやすくなります。ブラシは毛が細くて頭皮に優しい獣毛ブラシがおすすめです。ブラッシングの後湯船に浸かって体を温めると頭皮の毛穴が開いて汗やよごれが外に出やすくなるのでシャンプーしやすくなります。
②お湯でシャンプー
湯シャンの最も大事なパートです。お湯の温度は体温に近い33℃~35℃位のぬるま湯で3分以上よく洗い流します。ポイントは頭皮を指の腹でゆっくりマッサージしながら洗うことと髪の汚れが気になる場合はお湯の温度を少し上げるとよいでしょう。耳の後ろや襟足辺りは洗い残しになりやすい場所で臭いもつきやすいのでしっかり洗って流しましょう。
③乾かし
湯シャンが終わったら通常のシャンプーと同様にタオルでよく拭いてからドライヤーで乾かします。タオルドライをしっかり行うことでドライヤーの時間が短くなりますし、ニオイ対策にもなります。髪を傷めないようにドライヤーは熱風から少し距離を置いたり冷風を混ぜながら乾かすとよいでしょう。
4.プラスα情報
・慣れない時(期間)はシャンプーも取り入れる。
湯シャンを始めた数か月(特に1ヶ月目)はシャンプー剤を使っていた頃と比較して「すっきりしない」「べたつく気がする」「ニオイがする」など気になることが多いです。特に夏場の熱くて汗をかきやすい時には無理せず「シャンプー剤でのシャンプーを週1~2回行う」などで対応しましょう。継続していくことで髪や頭皮も慣れてくるので、「シャンプー剤シャンプー」の回数を徐々に減らしていく流れがよいでしょう。
・アイテムを活用する。
湯シャンをサポートするアイテムはいろいろありますが、ここでは「獣毛ブラシ・つげ櫛」と「リンスとしてクエン酸を使用する」ことを紹介します。シャンプーを効果的に行う時にヘアブラシで髪の汚れや埃を落しやすくすることは湯シャンの方法でお話しました。ブラッシングで気になるニオイやべたつきを抑えることも期待できます。お湯の通りもスムーズになります。
おすすめは獣毛ブラシとつげ櫛です。獣毛ブラシは髪や頭皮を優しくケアすることができます。また静電気が起こりにくく熱に強いのも特徴です。つげ櫛は静電気を起こしにくいのが特徴です。頭皮への刺激も少なく皮脂が髪によく馴染みやすいです。つげ櫛はシャンプー前より髪を洗った後に使用するほうが髪の健康やケアに向いています。
リンスとしてクエン酸を使用するのは、髪のきしみやニオイ、べたつきが気になる時や髪をまとめたい時に使用します。やり方は湯シャンの後、洗面器にお湯を張りクエン酸を小さじ約1/2を入れて溶かします。そしてクエン酸を混ぜたお湯を髪に馴染ませた後洗い流します。これによりキシミ感は解消され髪はまとまりやすくなります。
・薄毛・抜け毛・育毛効果は?
結論的に微妙と言えます。湯シャンを継続することで髪や頭皮のシャンプー剤の負担がなくなり頭皮環境や頭皮の血行も改善が期待できます。頭皮環境の健康にもプラスとなりますが、抜け毛や薄毛に影響のある体内酵素の「5αリダクターゼ」を抑えたり、発毛につながるなどの研究報告も少ないのが現状だからです。
男性型脱毛症(AGA)では男性ホルモンのテストステロンが酵素の「5αリダクターゼ」と結びつくと
DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが生成され髪が細くなったり抜け毛につながります。「5αリダクターゼ」が抑えられるのはフィナステリド等の薬や食品・育毛剤などとされています。食事や睡眠、運動と同様に「薄毛・抜け毛・育毛」のための生活習慣の見直しの一部として湯シャンを考えるのがよいでしょう。
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