こんにちは、レフです。
今回のテーマはパーマによる頭皮の影響に関してです。パーマにはたくさんの種類がありますが主にスタイリング別とかけ方別で分類できます。スタイリング別では髪にウェーブをつける方法と、ウェーブのついた髪をストレートにする方法があります。かけ方別では常温でのパーマと熱を用いたパーマに分けられます。常温パーマで代表的なものが「コールドパーマ」といいます。熱を用いたパーマの代表的なものが「デジタルパーマ」といいます。この2つのパーマの特徴をまとめてみました。
・コールドパーマ(常温のパーマ)
薬剤を使って髪をロッドに巻いて髪型を作り固める流れとなります。髪が濡れている時にウェーブが出るのが特徴です。パーマの持ちは約1ヶ月から3か月となります。男性やショートヘアの女性の利用が多いようです。
・デジタルパーマ(熱を用いたパーマ)
専用の機械と熱を利用するパーマです。髪が乾いている時にウェーブが出るのが特徴で、パーマの持ちも約3ヶ月から6か月とコールドパーマより長くなります。但しやや強めの薬剤を使用し70度~90度の熱の影響で、コールドパーマより髪に大きなダメージがかかります。パーマ時間はコールドパーマより30分位長くなります。
・パーマ剤
パーマ剤には1剤と2剤があります。1剤で髪の内部のアミノ酸結合の一つである「シスチン結合」をほどきます。1剤を流した後に髪を巻いたり伸ばしてた後、2剤を使って髪の内部を再結合する流れとなります。「パーマ1剤」は還元剤とアルカリ剤から成り立っています。還元剤でシスチン結合を解放し、アルカリ剤は毛髪を柔らかくして還元効果をサポートする働きがあります。還元剤にはシステインやチオグリコール酸、アルカリ剤にはアンモニアやモノエタノールアミン等が含まれます。パーマ2剤は酸化剤で、一度解放された髪のシスチン結合を再結合する働きがあります。成分は過酸化水素水と臭素酸ナトリウムとなります。パーマ剤は髪や頭皮と化学反応が起こるため身体の安全性を守るべく医薬部外品となっています。
・頭皮が荒れる原因
これはパーマ剤の影響によるものですが、主にパーマ1剤のアルカリ剤の成分(特にアンモニア)が強いため頭皮に影響するためです。頭皮は弱酸性なので、パーマ剤が付くとピリピリ感じることがあります。これにより頭皮に湿疹や腫れ炎症が発生するケースがあるのです。そこから進行してフケやかぶれが出て接触皮膚炎になることもあります。またパーマのアルカリ剤で髪のキューティクルが開いて髪のタンパク質のケラチンなどが外に流れて髪がダメージを受けて細毛や枝毛につながる場合もあります。さらにパーマの後、仕上げのスタイリング剤を使用する場合にはそのアルコール成分や添加物も頭皮にとって刺激となることがあります。
・パーマ後の頭皮対策
パーマではどうしてもパーマ剤が頭皮や髪にダメージを与えてしまいます。続ける場合は回数を減らしたり、デジタルパーマを利用している場合は髪や頭皮の負担が少ないコールドパーマに変えたり、髪や頭皮のヘアケアをしっかり行うことがカギとなります。また美容院で施術する時に美容師さんから使用するパーマ剤や費用面、施術後のケアの方法をよく聞いて教えてもらいましょう。こちらが髪の健康やケアに普通の人より意識していることを伝えればベストの対応をしてくれることが期待できます。
1 施術後は頭皮への刺激を極力少なくする。
パーマ施術時はパーマ剤の影響に併せ、ロッドで髪を巻くため頭皮と髪に負荷がかかってきます。髪のキューティクルも開いた状態です。可能であれば24時間はシャンプーもしない方がよいでしょう。ブラッシングでは頭皮を強くブラッシングせず、指の腹の部分で優しく頭皮マッサージを行い血行が悪くならないようケアするとよいでしょう。
2 シャンプー
刺激の強いシャンプーは避けて頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。シャンプー回数は1日1回を守りましょう。また施術直後の数日間はシャンプーしたら翌日はお湯で髪を洗う「湯シャン」にしてシャンプー使用の間隔を空けるのもよいでしょう。シャンプー剤を使用する際はすすぎに時間をかけて洗い、シャンプー剤が残らないようにしましょう。
3 ドライヤー
まず通常よりドライヤーの時間を短縮すべく、タオルドライをしっかり行い出来るだけ水分を拭き取りましょう。ドライヤーでは熱風時は頭皮を近づけすぎないよう注意しましょう。また熱風と冷風を交互に使い分けましょう。髪のウェーブの部分は乾かしすぎず少し湿り気が感じられる位でも大丈夫です。髪を乾かした後は、保湿成分の入ったコンディショナーで整えるのも良いでしょう。
4 病院での診察
パーマ施術後の頭皮の炎症や赤い湿疹、かぶれ等の症状が回復しない場合は、接触皮膚炎の可能性もあるので皮膚科で診てもらいましょう。接触皮膚炎には刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎があります。治療ではステロイド等の塗り薬が使用されることが多いようです。
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