こんにちは、レフです。
失敗しました。おととい久々に頭をドライヤーで乾かしませんでした。シャンプー後使おうと思ったら娘が使ってて、待ってるうちに眠かったので面倒になり寝てしまいました。寝てる途中で頭が何度かかゆくなり、ポリポリ掻いてました。朝起きて枕をみるとフケも出ていました。仕方なくまたシャンプーしました。「やってしまった。」という感じです。やはり頭洗ったらドライヤーで乾かさないとダメですね、
今回のテーマは大きなフケです。フケは小さなフケでも気になるし嫌なものです。フケが大きい場合頭皮に何らかのトラブルが生じていると考えられます。フケは頭皮からはがれた角質と皮脂が混ざってできた古い細胞です。ところが頭皮の健康が損なわれると新陳代謝が正しく行われず、乾燥が進んだり炎症を起こすなどして湿疹が出たりフケが1㎝以上と大きくなる場合があります。
では頭皮が不健康な状態で巨大なフケが出来るのはどうしてでしょうか?具体的に以下の皮膚炎や頭皮湿疹にまとめました。
・脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
特徴はやや男性に多く頭皮やおでこが痒くフケが出ることです。頭皮が赤くなることもあり、皮脂の多い所が炎症を起こしふけが大きくなったりかさぶたが出来る場合があります。また頭皮のみならず、皮脂が多いおでこや鼻の周り、耳や首に湿疹が発症します。原因は常在菌のマセラチア菌が異常繁殖してその分解物(老廃物)が炎症を起こしたりふけが増えたり大きくなったりするからです。治療方法は抗真菌剤を外用薬として使うのに併せ、症状が重いとステロイド外用薬に加えビタミン剤等の内服薬が処方されたりします。
・乾皮症/皮脂欠乏症皮膚炎
皮脂の減少によりかゆみ皮膚炎を発症する病気です。乾燥してかゆみを伴うことがあります。原因はシャンプーでの洗いすぎや加齢によるケースがあります。治療薬は湿疹が出ている場合、ステロイド外用薬が使用され乾燥に対しては保湿剤が処方されます。
・接触皮膚炎
かぶれとも呼ばれます。原因物によって刺激性接触皮膚炎とアレルギー性皮膚炎に分かれます症状としてはかゆみが強く、赤いボツボツが出来たりします。かくと症状が広がる場合があり、治療方法はステロイド外用薬と痒みが強う場合抗ヒスタミン内服薬が処方されることが多いようです。
・アトピー性皮膚炎
アレルギー体質と乾燥肌などにより強い痒みを伴う湿疹で症状の反復性が強いです。主な原因はアレルギーと感染、発汗などになります。症状の特徴としては顔や頭皮、ひじや膝などに強い痒みを伴う湿疹が左右対称に出ることが多いと報告されています。頭皮や肌のバリア機能が働かなくなり、乾燥が進行し感染症も広がりやすいのです。治療では湿疹や炎症をおさえるためにステロイド外用薬、その症状が重い場合は免疫抑制薬が使用されることもあります。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン内服薬が処方されることもあります。
・頭部白癬(とうぶしらくも)
白癬菌というカビが頭皮の毛穴などに感染する病気です。症状はかゆみが強くフケが出て、頭皮が化膿したり抜け毛が増えたりします。治療では抗真菌薬の塗り薬と内服薬が処方され、治療期間は2ヶ月以上と比較的長期にわたることがあります。自覚症状がない場合でも再発することがあり、人やペットから感染するのでタオル等を使いまわさないことも大切です。
では上に挙げた皮膚炎を治療する際に大切なことは何でしょうか?以下に重要と思われるポイントを4つ上げ、シャンプーと医者の治療をメインにまとめてみました。食事や睡眠、ストレス対策等の生活習慣の改善等に関しては省略しています。
1 シャンプーそのものを見直す。
シャンプーは洗浄力のマイルドで頭皮に刺激の少ないアミノ酸系シャンプーが良いでしょう。また頭皮に炎症が出ていたり痒みが強い場合は薬用シャンプーを試すのもよいでしょう。「ジンクピリチオン」や「二酸化セレン」などの成分が薬用シャンプーに含まれ、かゆみ等を抑える働きが期待されています。シャンプー時は特に洗い流しに気をつけましょう。シャンプーが髪や頭皮に残るとフケの原因になりやすいからです。また「シャンプーはよく泡立ててから使い直接頭皮につけないこと」、「頭皮には爪をたてずに揉み洗いすること」、「1日1回で夜寝る前に行いドライヤーでよく乾かすこと」などが大切です。シャンプーを変えた直後にフケが出たり大きくなった場合はそのシャンプーの使用もストップしましょう。
2 皮膚科の診察を受ける
シャンプーややり方を変えても頭皮に変化が見られない場合や、ご自分で「これは何か変だ」と感じたら速やかに皮膚科専門のクリニックに行きましょう。「でもどこの皮膚科に行けばいいの?」とわからないことが多いですね。病院やクリニックを選ぶ時のポイントを挙げてみますので参考にしてください。
・皮膚科専門クリニックである。(内科、外科、耳鼻科など複数科を扱っていない。大学病院や総合病院は除く。)
・かび検査(顕微鏡検査)を実施しているクリニック。
・マストではありませんが、外用薬を複数処方して使い分けてくれる。ステロイド薬と別の抗菌薬等を併用する場合が多いです。
・シャンプーの仕方や食生活など生活指導をしてくれる。
・医師との相性が合う。これは行ってみないとわかりませんが侮れない要素で病院での治療でよく感じることです。
3 皮膚科で処方された薬は、医師のアドバイス通りに使用する。
皮膚科クリニックで治療を受けることになれば、処方された薬は医師から指示されたこと(期間や使用量など)を守って使用することが最も大切です。特にステロイド外用薬は副作用を心配される方もいますが、短期間(約1週間)で痒みを抑えるに当たり、自己判断で使用をストップすることはやめたほうがよいです。医師のアドバイスや薬の説明書通りに使用しましょう。ステロイド外用薬の使用期間は通常数日から1週間程度となります。それ以上の場合医師に確認しましょう。
4 どうしても痒い時の注意点
皮膚炎で一番困ることが、頭皮に炎症が出て腫れやかゆみが強くなる時の対応法です。かゆみが酷く我慢しきれない時や、寝ている時に思わずかいてしまうことも想定したほうが良いでしょう。一度掻いてしまうと、炎症が広がったり傷になったりします。治療期間が長引くリスクも出てきます。そこで気をつけたいのは患部を冷やすことです。
入浴後は体も温まってどうしても痒くなってしまいます。入浴時は湯船に入らずシャワーで済まし、入浴する場合はぬるま湯にするとよいでしょう。また部屋や患部をクーラー、扇風機、市販の保冷剤で冷やすとかゆみは和らぐことも多いようです。掻きたい衝動が大きい時は手袋などでアトピーグッズの使用も検討するのもありです。
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